住宅の購入に不安はつきもの正しい知識で理想の中古建て物件を見つけてリノベーション

中古建て物件では、築年数が相当経過した物件も売買対象になっていることが珍しくありません。そのままの住宅設備や内装・インテリアなどでは快適な日常生活を現実にするのが困難で、多くの場合購入後にリノベーションやリフォームを計画しています。中古建て住宅とリノベーションなどは一体化している傾向があります。購入代金をリーズナブルに抑えて、大改装に節約したお金を投入するわけです。しかし完成後のイメージが違うこともあり、経験談なども踏まえて慎重に専門家と進捗させる必要があります。

見た目に騙されない中古建て物件のチェックポイント

見た目に騙されずに中古建て物件の購入を検討するには、どのようなチェックポイントに注意すべきでしょうか。中古建ては少しでも買い手が付きやすく、高く売れるようにするために、見た目をきれいにするリフォームが行われていることが少なくないです。つまり目に見えるところだけでなく、普段目に見えにくい場所をチェックすることが、中古建て物件を確認するコツになります。チェックポイントは水まわりの収納スペースの中や押入れの中、床下収納や屋根裏などです。また窓まわりの状態やベランダなどについても、忘れずに確認することをおすすめします。収納スペースは換気が不十分だと湿気がこもりやすく、ニオイが気になることがあります。窓まわりは建付けが悪いと隙間風や騒音が伝わるので、窓に近づくことで確認できます。築年数が経過している中古建ては、いくら見た目が良くても構造体は少なからず傷んでいるはずなので、こうした部分もプロに確認してもらうのが良いのではないでしょうか。

理想の中古建て物件を見つけるには希望条件の整理が大事

理想の中古建て物件を探して見つけるには、希望条件を書き出して整理することが大事ではないでしょうか。購入して殆ど手直しをせずそのまま住むなら、築年数が浅くて傷みが見られない物件が希望条件となります。リフォームを前提に中古建て物件を探す場合は、手を加えやすくて価格が安いことがポイントになると考えられます。リフォームのコストは範囲や内容によりますが、少なくとも中古建て物件の修繕や改築が安くないのは確かです。購入を含めて予算に収まるようにする必要がありますから、中古建て物件はリフォームを含むかどうかが重要なポイントになりそうです。新築より安く買えるのがメリットですが、傷みが激しくて修繕に大きなコストが掛かるなら本末転倒です。コストを掛けて満足の結果が得られるならともかく、最終的に高くつかないように気をつけることが大切です。何故中古を選ぶのか、その理由を明確にしてから条件を決めて、整理してから本格的な情報収集や比較に入るのが良いのではないでしょうか。

価格だけで中古建て物件購入を決めてはいけない

中古建て物件を購入する際に安いからといってその物件を購入することは避けるべきです。価格だけにとらわれると、将来的に大きな問題を引き起こすことになります。中古建て物件は建物の状態によって大きく変動します。建物の状態を確認するために実際に内部を見学し、不具合箇所や改修の必要性を見極めることが必要です。建物の年式や耐震性能、施工業者などもチェックすることが大切です。物件の価格には土地の状況によっても大きな差が出ることがあります。土地の形状や面積、地盤の状況、法律的な問題なども確認する必要があります。物件の周辺環境や交通アクセス、周辺施設の有無なども、決定に影響する要素の一つです。自分のライフスタイルに合わせた住環境かどうか、慎重に判断することが必要です。 物件を購入する際には不動産業者や建築士、不動産鑑定士などの専門家の意見を聞くことがおすすめです。専門家が建物の評価や修繕費用、適正性などをアドバイスしてくれます。以上のように中古建て物件を購入する際には建物や土地の状況、住環境などをしっかりとチェックすることが大切です。適正額を見極めるためにも、専門家の意見を聞くことが必要です。

通勤や通学交通の便を最優先で中古建て物件を探す

中古建ての物件を探す際に、場合によっては「交通の便」も考慮に入れることが重要になります。 住む地域によっては、家と通勤先や通学先との距離が長くなることがあります。もし、自動車を所有していない場合、家から通勤・通学をする場所までがあまりにも遠いと、移動のために多くの時間をとらなければなりません。どのような交通手段をつかっても、移動が長時間になると疲労が蓄積されていきます。自宅でもゆったりとした時間を過ごしにくくなり、疲労を取り除くことができないまま休み明けを迎えることになります。この悪い循環が繰り返されていくと健康が損なわれていきます。 交通の便の良いといえる所の一つに、都市部かつ鉄道の駅から近いエリアが挙げられます。車を持っていないのであれば、駅近くの物件の中から中古建てを探すと良いですが、価格が周りのエリアより高く設定されていることが多い点には注意が必要です。駅近くに手頃な物件が見つからないとき、バスやタクシーが停車する場所が近くにあるようなエリアの中古建てが販売されているのであれば、そちらを選んだほうがお得かもしれません。

狙い目は築20年以上の中古建て物件

中古建て物件を探しているのであれば、築20年以上が実は狙い目だったりします。
当たり前のことですが、中古建ては新しいほど価値が高く古いほど低くなります。
また、新しいほどに状態が良い傾向にあり、古くなればなるほどに経年劣化が激しくなります。
20年も経過した物件というのは、建物の価値がほとんどなくなるので、安く買いたいのであれば狙い目ということになるのです。
確かに20年もたてば不具合箇所も出てきますし、修繕が必要な箇所もたくさん出てきます。
それらを直すのにかかる費用も馬鹿になりませんから、古い建物にお金をかけるぐらいなら新築や築浅を選んだほうがマシと考えるのもおかしな話ではありません。
だからこそ築20年以上の物件には、価格以上の価値ある物件が豊富にあり狙い目と言えるのです。
もちろん、見極めは重要ですがポイントを抑えて探せば、いい物件が見つかりますから中古建ての購入を検討しているなら、このあたりを探してみるのが良いでしょう。

マンションより中古建て物件はリノベーションの自由度が高い

新しい住宅を購入したいと考えた時に、自由度の高いものを選びたいならマンションよりも中古建て物件を選ぶことがおすすめです。
マンションも良いのですが、間取りや設備を変更するのは難しく、無難な内装になってしまうことが多く自分が住まいに合わせて暮らす必要が出てきます。
限られた予算の中で、自分好みの自由度の高い物件で暮らしたいという場合には、中古建て物件がおすすめです。
中古であってもリノベーションすることで、新築のような感覚で暮らすことができます。
間仕切りのない広々としたリビング、使いやすいシステムキッチン、内装なども自由にすることができるため、自分のライフスタイルに合った間取りや設備を選択することが可能です。
新築を建てるよりも安く設定することができるため、立地の選択肢も広がるというのもメリットです。
ただし、あまりこだわりすぎると新築並みに予算が高くなってしまうこともあるため、その点には注意が必要です。

中古建て物件の住宅診断を建築士にお願いするメリット

中古建て物件の購入では、建築士に住宅診断を依頼するケースもあります。
依頼するメリットは、購入しようとしている中古建て物件の問題点を明らかにできる点です。
外観や室内が築年数の割に綺麗な状態だと、床下や天井裏は全く問題ないと思うかもしれません。
しかし床下や天井裏を建築士が調べてみると、シロアリが見つかったり雨漏りの跡を発見したりします。
見た目の状態が綺麗でも見えない部分が老朽化している可能性もあるので、本当に安全な中古建て物件化判断できるようになるわけです。
問題点が判明したら、売主の値引き交渉にも使えるでしょう。
雨漏りやシロアリが発見された中古建ては、売りに出している価格よりも価値がありません。
そのため売主に対して問題が見つかったために、値下げに応じるよう交渉し安く買える可能性があります。
購入後は住宅診断の結果を補修計画やリフォームに生かすことができるので、安心できる住まいを安く手に入れることができます。

中古建て物件は築年数がローンに影響するので注意が必要

中古建て住宅は新築に比べると価格が安い傾向にあることから、資金にあまり余裕のない人でも手に入れやすいとして人気があります。
ただ、購入に際して多くの人が銀行などから借入れを行って資金を調達しますが、築年数によっては利用条件に違いが出ることもあるので注意が必要です。
住宅資金の借入れを行う際は、銀行などの貸し手がその物件の担保価値を評価し、その結果に基づいて審査が行われますが、一般的には古い物件ほど担保価値が下がるので、借入可能額も少なくなります。
さらに評価額が極めて低い場合は借入れそのものができなくなるケースもあります。
貸し手によっては「築何年以内の物件しか融資できない」といった条件を設けているところもあるので、確認が必要です。
また、借入れを行うと住宅ローン控除と呼ばれる税の軽減措置を受けられるようになっていますが、これにも条件があり、中古建て物件の場合は耐火建築物なら築年数が25年、その他の建築物なら20年を超えると原則として適用されません。
耐震性などに関する基準をクリアしていれば適用されるのですが、別途証明書を取得する必要があります。

中古建て物件を購入後に起こるリスクを軽減する方法

近年では、中古建て物件を購入して自分好みにリフォームをして暮らすという人が増えています。
新築よりも安い価格で物件を購入できると人気の方法ですが、中古建てだからこそのリスクを知っておき、そのリスクを軽減する方法で対策していくことが安全に暮らすためには大切です。
特に注意したいのが耐震強度です。
新築の場合、現在の耐震基準によって作られていますが、古い物件だとその基準を満たしていないケースもあります。
また、シロアリの被害に遭っている、過去に水漏れ・雨漏りなどが起こっていることを隠している物件もあるため注意が必要です。
このような物件は購入前に、住宅診断を行うことが重要です。
住宅診断を行うことで、専門家から住宅の劣化状況・不具合の有無・改修するべき場所と時期などのアドバイスがもらえます。
アドバイスに沿って修理したり、リフォームすることで不具合に対策することが可能です。
既存不適格建築物でないかも事前にチェックします。
このような建物だと、銀行の担保価値が低くなり、住宅ローンを借りにくいなどの問題が出てきます。

地域の安全性や防犯確認のため中古建て物件は昼だけでなく夜の雰囲気も確認

中古建て物件を購入する際、その物件が存在する地域の安全性や防犯面を確認することは非常に重要です。
昼間の雰囲気だけではなく、夜間の雰囲気も確認することが望ましいです。
昼間は人々が活動している時間帯であり、比較的明るいため、建物や周辺環境の状態を容易に確認できます。
しかし夜間は人々の活動が少なく暗くなるため、周辺環境が明るくない場合、不審な人物や物品が目立つことがあります。
また夜間には対策がしっかりとされているかどうかも重要なポイントです。
夜間の雰囲気を確認するためには、物件周辺を歩いたり、自転車や車で移動してみたりすることがおすすめです。
周辺環境の明るさや人の出入りの有無、カメラの有無などを確認することで、その地域の安全面についてより正確な情報を得ることができます。
中古建て物件を購入する際は、その物件が存在する地域の安全性や防犯面について、昼間だけでなく夜間の雰囲気も確認することが重要です。
適切な確認を行い安全な住環境を確保することが大切です。

中古建て物件の地域の住民や風土が肌に合うかも重要

中古建てを購入するときに事件に確認しなければならないことは、その土地の風土と合うか、住民と仲良くできるかどうかが重要になります。
中古建てに入居するということは、以前に誰かがその場所で暮らしていて、その周辺の人たちとすでにコミュニティが出来上がっているということです。
その中にいわゆる新参者として入っていくためには、新しい人間関係を作ろうと意気込むのではなく、すでに作り上げられたコミュニティに参加させてもらうという謙虚な気持ちで臨むことで馴染みやすくなります。
わからないことも教えてもらうことができれば、地域住民の一人として楽しく生活ができるようになるでしょう。
ただ人間には合う人もいれば合わない人もいるので、無理に仲良くする必要はありませんから、中古建て購入前に馴染める雰囲気かどうかを確認しておくと安心です。
町内会の有無や、その活動内容を知っておけば、新しく始める生活への心構えも自然と整います。

中古建て物件の引き渡しはリノベーションの工事期間も考慮する

中古建て物件の引き渡しを行うときは、買主のリノベーション工事期間も考慮して引き渡しに余裕を持つようにすることが大事です。
中古建てをリフォームやリノベーションを一切せずに売却するとき、買主の多くは購入後に工事を行ってから入居します。
中古建てといっても、入居する人にとっては新居になるので、住みやすいようにするため清潔さや快適さを求めるからです。
しかしリノベーションというのはリフォームよりも大掛かりな工事になるため、間取りなどの変更を考えると工期が長くなってしまいます。
すぐに入居できなければ、それまでの間につなぎとして賃貸物件を利用しなければならいことになると無駄な出費になります。
そのため売却を決めたら早めに退居することによって、工事業者が素早く作業を始められることになり、入居もスムーズに進められます。
家の所有権を手放して終わりではなく、手続きを円滑に進めることが、仲介業者や買主と最後まで気持ちよくやり取りを終わらせることができるでしょう。

中古建て物件購入時には瑕疵担保責任を確認することを忘れずに

不動産業界においても人気のあるエリアとそうでない地域の価格差が広がっています。
そのためたとえ中古であっても、人気エリアにおいては新築時よりも価格が高騰していることもざらにあります。
不動産購入希望者にとっては、中古建てであってもすぐに契約を申し込まないと購入する事は困難となります。
一方希望の地区でも契約できれば中古建てに関する売主の条件を、全て飲めばいいというものではありません。
瑕疵担保責任の条項を入れてもらうべきです。
この責任は民法改正によって契約不適合責任と名称が変更されました。
例えば購入した住宅に重要な欠陥があり、住み続けることが出来なくなった場合、契約の解除や損害賠償責任を請求することが出来ますが、この責任は契約によって免除することも可能であるため、注意しておかないと責任免除の特約が入ってることも想定されるでしょう。
従って、契約時にはかならずこの責任に関する特約の有無を確認し、納得できなければ契約することを諦めた方がいいでしょう。

中古建て物件購入で失敗しないためには正しい情報収集が大切

大きな買い物をするときにはとにかく情報収集が大切ですが、中古建ても同じことがいえます。
新築よりも安く済むとは言え、中古建てはむしろ新築以上に事前の下調べが重要となってきます。
新築だと基本的に建物の品質というのは、どれを選んでも変わりはありません。
一方で中古建ては2つとて同じ状態のものはなく、値段が同じであっても品質は大違いということも珍しくないのです。
ある程度は値段と品質が比例するものではありますが、よく調べておかないと状態に対して割高のものを選んでしまうおそれもあります。
パッと見いい感じでも、メンテナンス状況によっては劣化が進んでいるものもありますし、築年数が古くても手入れが行き届いていて年数以上に良い物件もあります。
それらをしっかりと見極めるためには、正しい情報収集が大切となってくるわけですから、購入を検討しているときにはできるだけ方々にアンテナを張り巡らせて、何が正しいか正しくないか取捨選択をしながら物件を選んでみると良いでしょう。